Web業界への転職、「就職」と何が違う?

就職・転職活動の苦難と都市伝説

就職活動は多くの人にとって緊張と困難の連続で辛いものです。
だからでしょうか、ネット上では少しでも気持ちを軽くできるような噂やジョークがたくさんあります。
最近では採用のあり方も様々に工夫されてきており、いちゲー採用(面白法人カヤック)のような「え、嘘でしょ」と思うような選考などもありますね。

就職活動の都市伝説はいつの時代にもあったようで、もう年号が2つ前の時代になってしまいましたが「昭和」の時代にもありました。
昭45和年(1970年)のサッポロビールのCM、「男は黙ってサッポロビール」

が流れていた頃、サッポロビール社に面接に来た学生が面接中一言も喋らず、面接官から、
「なぜ黙っているのですか」
と問われて初めて、
「男は黙ってサッポロビール」
と一言だけ言って去っていったと。
その学生は内定をもらいサッポロビールで勤務したと言われていますが、これはまあ完全な都市伝説でしょう。
サッポロビールの公式サイトでも「都市伝説を生みました」とありますから、こんな事実はなかったと思われます。

これも昭和の時代、三菱電機の面接で「当社の提供しているテレビ番組は何ですか」という質問に、多くの学生は「テレビ探偵団」と答えたが、ひとり「太陽にほえろ」と答えた学生だけが二次面接に進んだ。
などのような話や、
日産自動車の面接で「GNPとは何ですか」の質問に対し「頑張れ・日産・パルサー」と答えたなど、ハチャメチャな都市伝説が数多くあります。
もちろん、これらも都心伝説ですので真似しないでくださいね。

ある有名な大手ゲーム会社ではその会社の映像技術に噛み付いて採用されたり、ジャングルクルーズの船長やっていた経験を見て実演を迫られて実演したのに「ふーん」と冷たい反応を返されたのに採用だったりと、こちらは実際にその人が雑誌で証言しているので事実なんでしょうけれども、ノッているクリエイティブ業界は割と破天荒な人物を見抜く方向にあるのかもしれません。

都市伝説と「就職活動」「転職活動」の違い

さて、こんな都市伝説が生まれるのはこれらが「就職活動」だからです。
新卒では企業に買ってもらう「実務経験」がありませんから、自分という人間そのものを売り込むしかありません。
企業もそんなことはわかっていますから、即戦力として今の実力がどうこうということではなく、どのような人間であるか、今後どのように貢献してくれそうかという可能性とポテンシャルを見極めて合否判定をしますが、就職活動する側からすると人間性と言われても一体何をどうアピールすれば良いのか難しいですし、この企業ではNGだったものが別の企業ではOKだった、のように採用側が良しとする人間性やポテンシャルもまた異なります。
合格の基準が明確でないため様々な憶測や妄想が生まれ飛び交う訳ですね。
ただ、これが「転職活動」となると話が違ってきます。

未経験者歓迎は本当に未経験者を歓迎してくれるのか

求人広告を見ている方はよく目にすると思いますが、「未経験歓迎」となっている求人がありますね。

果たしてこれは未経験で応募して合格できるものでしょうか。
答えは
「合格できるだろうけど、勝ち抜くのは困難を極める」
です。
なぜかと言えば、転職したいと考えている人の多くは今までの経験を活かせる職場、実績をアピールできる企業の方が対応しやすいし合格の可能性も高いと考えていますから、多くの未経験者可となっている募集でよく見かける「経験者優遇」となっていれば、当然そこを狙ってきます。
経験者がその企業へアピールするのはもちろん、経験です。
未経験可+経験者優遇では未経験者がチャンスを求めて多数の応募が殺到することになります。
そういった未経験が多い中で「経験」を語れると目立ちますから、経験者もそこに飛びついてきます。
結果、多くの面接を行う中で
「あの人の経験良かったよね」
「あの人は経験分野が少し違うけどすぐに慣れそうだよね」
と面接官の印象に残るのは経験者ばかりになってしまうわけです。

もちろん、企業側も未経験でもやる気や潜在能力の高い人を採用したい気持ちは本当ですから未経験者を無視しませんが、経験のある応募者が
・業界のこと、職種のことについて説明する必要がない
・入社当日からスムーズに工程の中に入って作業ができる
・何をしてきたのか、目に見える実績で確認できている
だから即戦力で良いな、という印象になるのに対し、
・業界のこと、職種のことから説明しなければならない
・入社から数週間、一ヶ月程度は人件費だけかかって生産性がない
・確認できる成果がないから、そもそも能力が未知数
では、どちらを採用するかは火を見るより明らかです。
そうなると、未経験者が勝ち残るためには「長い目で見れば経験者を焦って採用するより、この人を採用した方が生産性が上がる」と思ってもらわなければなりません。

未経験者が経験者に勝つためには

まず大前提として、社会人としての基本的な事柄が万全であることは言うまでもありません。
・遅刻欠勤をしない
・ビジネスマナーが身についている
・協調性を持って業務にあたることができる
・会社が何かをしてくれる、ではなく自分から何ができるかを探る
・多種多様な人の意見をまとめリーダーシップを発揮する
など、「何だ、結局新卒の就職活動と一緒じゃないか」と思われてしまうかも知れませんが、社会経験を積んでいれば当たり前のこととでもあるのでこれについてあえて面接対策などをするまでもないことでしょう。

問題は、その業界、その職種で必要とされる技能の前提をアピールできるかどうか、です。
具体的に言えば、例えばWeb業界であれば
(1)業界についてどれだけ調べているか
(2)制作現場ではどのようなポジションがあり、どのような業務を行っているのか
(3)自分はどのポジションを目指しているのか
(4)そのためにどのような勉強と努力をしたのか
(5)それを証明できる制作実績はあるか
ということです。

業界や職種について、実際に入社しなければわからないという意見もあるかも知れませんが、ネットのなかった時代に先輩やOBを辿って何とか教えてもらわなければならなかった時代と異なり、今はネットで検索すればどのような業界であってもある程度の情報は自力で調べることができます。
その労力すら厭っているようでは、未経験入社はまず不可能でしょう。
その上で、どのような職種を目指し、その職種に必須とされるスキルをどう身につけたのかということをアピールしましょう。
本当に未経験で自己研鑽もしていない人物、「入社したら教えてくれるんでしょ」という態度の人を採用する企業などありません。
(1)デザイナーになりたい
(2)AdobeXD、Photoshopの基本操作は身につけている
(3)技術だけでなく、デザイン理論についても一通り学習している
(4)ポートフォリオを提示できる
これくらいは最低でも準備しておく必要があるでしょう。



有料ツールはどうしても必要なのか

転職できるかどうかわからないのに、有料ツールを買いたくない。
その気持はよくわかります。
その場合はまずAdobeのツールを試用してみましょう。
XDであれば7日間は無料で利用できますし、Photoshopも同様です。
PhotoshopについてはLightRoomやElementsなどで代用する手がありますが、プロになりたいということであればおすすめしません。
お試しであるのならなおさら、プロがどのような環境でどのようなツールを使っているのかを体験しておいた方が良いでしょう。

とは言え、こうも言いたいと思います。
「インストールしたけど、まず何から手をつければ良いんだよ」
と。

ネット上には情報が多すぎて、かえって何をどうすれば良いのかわからない

実際に触れてみるか、となって検索してみると「Photoshop 初心者向け チュートリアル」などで大量にサイトが出てきます。
もちろん、AdobeのチュートリアルサイトやPhotosshopを起動すれば出てくるチュートリアルを参考にしても良いでしょう。
でも、
「メニューやウィンドウの説明をされても……まずこの画面から何をすれば良いのかわからないんだけど」
そんな声もあるでしょう。
学習には体験が必要ですし、そこに驚きや発見など心が動かされる何かがなければ自分に向いている向いていないの確認以前に、そもそも興味を持てません。
チュートリアルなどで用意されている写真に興味も何も持てなければモチベーションも保てませんしね。

Akrosの無料カウンセリングでは、完全未経験の方がPhotoshopを触ってみたいという場合、自分で撮影したスマホの画像でも何でも構わないので「これがどうなるか見てみたい」と思うようなものを素材に、チュートリアルを経験してみることができます。

Adobeの試用版を使ってみたいという方は、試用期間の7日間のどこかで体験できるよう日程を考えて申し込んで頂くか、無料カウンセリングの日程が決まってからインストールして下さい。
インストール方法などは、以下のリンクから無料カウンセリングへお申し込み頂いた際、事前ヒアリングと日程確定のお電話をしますので、その際に「Adobeのインストールどうすれば良い?」と言って頂ければその場でお教えします。

無料カウンセリングを予約する

Adobe XD試用版→https://www.adobe.com/jp/products/indesign/free-trial-download.html
Photoshop試用版→https://www.adobe.com/jp/products/photoshop/free-trial-download.html

もう買ってしまえ!という剛毅な方はこちら。
AdobeXD→https://www.adobe.com/jp/products/xd.html
Photoshop→https://www.adobe.com/jp/products/photoshop.html

もちろん、未経験者が勝つための最初のステップである、
(1)業界についてどれだけ調べているか
(2)制作現場ではどのようなポジションがあり、どのような業務を行っているのか
は無料カウンセリングで説明の上、どんな仕事をやってみたいと思うかということを考えることができます。

スクールで学んでも実務経験は積めないのでは?

無料カウンセリングでツールを体験してみて、業界のことについて聞いて、頑張ってみようとなった場合は申込みをしていざデザイナーへの第一歩となります。
ただ、やはり不安もあるでしょう。

「スクールで作るものは架空企業のパンフレットやWebサイトでしょ、実務経験にはならないんじゃ……」

確かに、デザイナーに限らずプログラマやエンジニアの募集をしていてもたくさんの未経験者が応募してきますし、経験者のみを応募条件にしていてもスクールや職業訓練校で学んだ、あるいは自学自習で習得したという方が多いです。
ではそれを実務経験と認めますか、と言われると答えは「否」です。
企業が求める実務経験とは、商流の中で責任と義務を果たす経験であって、金銭授受がなくエンドも切られておらず自分の作業の前後を受け持つ技術者がおらず、つまりクライアントのいない制作実績を実務経験とは認めません。
となると、
①クライアントがいて
②工程管理のある
③実際に公開されているサイト
の制作実績こそが実務経験と言えます。
いくら③公開されていても自分のサーバーにアップされているものや①クライアントのいない架空企業のサイトなどは実務に含まれないのです。
ではスクールで学んだ未経験者は、経験者に勝てないのか、と言われると実はそんなことはありません。

考えて見て下さい。
業務としてコーディングを担当したが、デザインが酷く、納期のこともあってコードはぐちゃぐちゃ
なものを制作実績として出してきた経験者と、
業務ではないが、きちんと納期を切って工程管理をし、デザインもコードも美しい
ものを制作実績として出してきた未経験者。

確かに仕事としてやっていればクライアントとの契約で必ず納めなければならない納期はあります。
多くの人間が関わっていますから、どれだけ工程管理していようと遅れが出ることもあります。
最終的にその遅れを吸収するために、やっつけで実装することもあります。
ですが、それが当たり前として仕事に取り組んで貰われても困る訳です。
それならば、どう工程管理をしたのかガントチャートまで出してくる未経験者の方が、より良い制作現場を作り上げてくれる可能性を見いだすことができます。

つまり、どれだけ商流を意識した制作を行ったかをしっかり示せれば、駒としてやっつけ仕事をしてきた経験者と同じ土俵で戦い内定を勝ち取る可能性は高い、ということなのです。

Akrosならクライアントありの制作実績も作れる

それでもビジネスベースでの実務でないものだけでは、転職できるか不安。

もちろんそう思われるでしょう。
Akrosでは様々な案件を、受講生に依頼する流れが整っています。
もちろん「実務」ですので、課題をやってこなかったり先生の指示した期日を毎度破るような受講生にはお願いしていません。
仕事として請け負う以上、それなりの覚悟を求めています。
仕事を貰えるから受講料をとりもどせますよ、という甘言を弄することはしないのがAkrosですので、「ビジネスとしてサイト制作を行う覚悟と、それができると先生が判断した方に」仕事をお願いしています。
ですが、これは完全に商流の制作実務ですので受講しつつ「未経験から経験者に」なることができます。
ポートフォリオに「○○株式会社のサイト制作実務」を載せられるのです。

受講生の声一覧

これがどれほど転職活動に有利になるかは、ここまで読んで頂いた方にはご理解頂けるかと思います。
しかも、その実務は受講期間中に行われますのでクオリティに不安があっても、先生が授業としてしっかり見て指導してくれます。
クオリティコントロールは先生が行い、どこに出しても恥ずかしくない商用サイトの制作実績を作り「経験者として転職活動ができる」のが、Akros Academyです。

そうは言っても「数打つ」必要はある

転職に向けてAkrosで技術と実績を積み、ならこれで万事OKかとなると必ずしもそうとは言い切れません。
同じWebサイト制作会社であっても、求める人材像は会社によって、あるいはポジションによって違いがあるからです。
また、機械が仕事をしている訳ではありませんから人柄だって重視されます。
そういった通常の転職活動における準備もしっかり整えた方が良いでしょう。
Akrosでも、もちろん転職活動へのアドバイスやAkrosとして提携しているお仕事紹介の企業への紹介など、様々な対策を行っています。
※Akrosは有料職業紹介企業ではありませんので、もちろんこういった転職対策にお金が発生することはありませんよ。

Enginner route
Human Arc

まずはAkrosの無料カウンセリングから

ここまで話してきた全ては、まず最初の一歩を踏み出すことから始まります。
その一歩を踏み出すことがなかなか難しいですが、Akrosでは無料で気軽につま先で探ることができます。

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