【実録】クリニックのホームページ制作を業者に頼んで失敗した先生の救済

Akrosのカリキュラムは受講生のご要望で組むので「未経験からwebスキルを身につけたい」という要望よりもご自分の運営するホームページを自作、あるいは改修できるようになる目的で受講される方が多い。その中でも個人クリニックや美容系サロンのサイトでお悩みの先生や経営者が自ら受講されることが多い。今回は美容クリニックの先生からの講座依頼についてお話しする。

持ち込まれた主な悩みは以下のようなものだ。

  1. ・ホームページの検索順位が一向に上がらない
  2. ・自分でホームページを改修したりページを増やしたい
  3. ・LPを専門の業者に頼んだら膨大な価格を請求されたので自作したい

これらの悩みを先生と一緒に解説していく授業を行った。

ホームページの検索順位が一向に上がらない

その美容クリニックの先生は大手クリニックから独立して自分でクリニックを開く際に、美容専門サイト制作会社にご自身のクリニックのホームページを依頼された。先生は要望を伝え、満足いく形のホームページに出来上がったとおっしゃった。それから1年経ったが一向に検索順位が上がらない。「美容クリニック 地名」で検索した時圏外になってしまう。

ニッチなワードでも全く検索に引っかからない

「ヒアルロン酸注射」とか施術を受けようとしている人が良く検索するキーワードや、最近の人気の施術方法を検索しても全く引っかかってこなかった。

SEOは制作料金に含まれていないと言われた

制作会社にはすでに500万払っていた。検索順位を上げる改修をお願いすると、SEOは制作料金に含まれていないと言われ、SEO会社を紹介されたという。SEO対策にはさらに多額の金額が派生する事がわかった。クリニックオープンにかなりの融資を受けており、これ以上ホームページに掛ける余裕はなかった。

h1がない

h1というhtmlタグは本で言うと、本の表示に書かれているタイトルである。このサイトにはどのページにもそのh1がなかった。人間の目には、大きめの文字で書いてある短いフレーズはタイトルに見える。しかし、htmlタグがh1になっていなければgoogleのアルゴリズムがそのページのタイトルを判別する事ができないのだ。

wordpressで作られたサイトにh1を後付けする

そのサイトはページが増えていく事を予想してwordpressで作られていた。wordpressはphpのテンプレートにコンテンツを呼び込んでページを表示する。そのテンプレートは本で言うところの表紙に当たるheaderタグの中にh1が入っていなかった。テンプレートを改修することもできたが、各ページのおかしな位置にh1が来てしまうため、大掛かりなphpの改修が必要になってくる。これから順を追って学ぶためには手っ取り早くwordpressのダッシュボードの持つ機能でなんとかするのが得策だと思った。

苦肉の策でheaderをウィジェットで呼び込む

wordpressのウィジェット機能を使い、headerタグのないそのサイトの全ページにウィジェットでheaderとその中に入っているh1を設置。この後、各ページのコンテンツ内容のキーワード設計をやり直し、1ヶ月経つ頃には徐々に各ページが検索結果に上って来るようになって行った。

自分でホームページを改修したりページを増やしたい

wordpressとはサイト保有者が簡単にページを増やせる構造になっていなければならない。クリニックの先生がサイトで調べてもダッシュボードから新しいページを作る事ができず、結局いちいち制作会社にお願いしなければならなかった。

知識のない人には作れない構造になっていた

同じテンプレートから同一レイアウトのページが簡単に作れるのがwordpressのいいところだがそんなわけにはいかなかった。カスタムフィールドに各項目を入力すればできるようにしてあればダッシュボードが扱えるが、なぜかhtmlのスニペットを呼び出してそこにコンテンツを埋め込んでいく方式になっていた。

htmlを覚えてスニペットを操れるように

見出しに同一のフォーマットの画像があり、本文中にも数々の画像を配置していた。スニペットで呼び出されたhtmlのタグについているclass属性でcssが当たるようになっていた。仕組みを理解し、新しいページをカテゴリー中の他のページと同じフォーマットで作成できるようになっていただいた。

見出しの画像作成も習得

同一のフォントの見出しやグラデーションの入った見出し画像の作成方法も習得した。制作会社が使っていたfontとをしらべ、同一fontをインストールした。新しい施術の機械のメーカーからもらってきた画像をうまく組み合わせて同じフォーマットのタイトル画像を作れるように。

LPを専門の業者に頼んだら膨大な価格を請求された

なんでも美容業界専門の3大LP会社があるそうで、そこに頼むとLP一枚につき500万円を請求された。その先生は、自分で作る事を選んだ。

XDでUI/UXを習得

adobe クリエイティブクラウドを導入しphotoshopとXDをインストールし、LPのUI/UX作成を習得。使用画像はadobe Stockからダウンロードした。なんと、業者が先生のサイトに使用している全ての画像はadobe Stockで見つかった。

google広告でリスティング広告を打つ

業者に頼むと、業界の大手と競合するとビッグキーワードを設定されみるみるクリック課金が始まり、小さな個人クリニックには大きな散財になる。キーワードプランナーで月間クリックボリュームと競合性をチェックしながら、そのクリニックならではのユーザーを割り出しキーワード設計を徹底し、ロングテールを数多く狙う方法で効率的なキーワードをビットしていった。

なんと今ではLP制作は従業員の任務

先生は、Akrosで学んだwordpressサイトの新施術ページ作成法、LP制作をクリニックの従業員にスキルトランスファーしてしまった。もはやweb業務は自作で回す体制が整ったわけだ。

先生は次のフェーズへ

初診をアプリで行い、薬を処方するアプリがあるそうだ。見せてもらった。先生はそれが作りたいそうだ。先生は今pythonを学びに大学院に通い、swiftやkotlinのかける仲間を集めていると言う。先生の作るアプリの開発が楽しみだ。

業務効率化に最も効果的なのがWeb

今回例に挙げた美容クリニックの先生は実際ご自分でサイトを持ったからこそ、費用対効果の望めないサイトを自分で改善する手法を学べた。広告代理店を独立して起業する方なども受講されるがある程度webマーケティングの知識があるので受講によってそれを強化し、自社サイトの作成技術を習得・自作して準備万全で起業される方もいらっしゃる。

現行サイトに不満な方もこれから立ち上げる方も

一度Akrosの無料カウンセリングを受けてみられる事をおすすめする。リモート対面であなたのサイトを画面共有させていただき、問題を2時間かけて洗い出して差し上げる。持ち帰って、問題点を業者に指摘してもいいし、自分で解決する道を選んでもいい。お気軽にお問い合わせを。→無料体験カウンセリング