需要がますます高まるクラウドソフトウェアSaaS

新型コロナウイルスの感染症の影響でリモートワークにシフトした会社がそのままリモートワークを続行するケースが見られ、SaaSの需要がますます高まっている。

SaaSとは専用のアプリをダウンロードしなくてもブラウザ上で使用できるWebサービスの発展系の事でSoftware as a Serviceの略語。ソフトウェアの基盤がクラウド上にあることから、クラウドサービスとも呼ばれている。

Vertical SaaSとHorizontal SaaS

SaaSには業界に特化して開発されたVertical SaaSに対して業界を跨いで使用できる汎用型のHorizontal SaaSがある。

Vertical SaaS

その業界の老舗企業がサービスを提供するものが多く、経理のクラウドサービス、医療系のクラウドサービスなどがある。

※「バーティカル SaaS カオスマップ 2021」はOne CapitalさんのNoteからダウンロードできる。

代表的なHorizontal SaaS

リモートワークに欠かせない開発チームとの連絡に今や必須アイテムになりつつあるslackやChatWorkなどのグループチャットツール、またリモート会議に欠かせないzoomやgoogle meatsなどがある。また、Google Workspaceは会社単位でアカウントを取得するオールインワン型のクラウドサービスでgoogle meatsもその中のサービスの一つだ。google meatsは2020年4月29日より個人アカウントでも使えるようになった。

仕事に欠かせないコミュニケーションツール

私が20年前IBMにいた時はLotus Notes/Domino 8というサービスを使っており、この中にはSametimeというチャットツールがあった。1対1のコミュニケーション、グループを作ってコミュニケーションをとる事ができ今のLineみたいなもので画像や動画を貼り付ける事ができた。Lotus Notes/Domino 8は開発環境の共有やバージョン管理機能、また組織図からプロフィールの閲覧などもでき、適材を見つけてアサインできるようになっていた。

社内コミュニティーツールの定番SaaS

今はお手軽なオールインワンコミュニケーションツールとしてChatworkやSlackが定番になっている。チームワークコミュニケーションツールSeeSの先駆けであったLotus Notes/Domino 8のようにスケジュール管理、グループチャット、ビデオ会議、画面共有機能がどちらも定番で含まれている。Google Workspaceは会社単位でドメインを設定でき、ドメイン名のメールアドレスが使える事から上記2つのどちらかを使っている会社でもGoogle Workspaceにアカウントを持っている所が多い。

Chatwork

2000年に創業の大阪の企業Chatwork株式会社が提供するサービス。ローンチして約1年半でユーザー数10万件を獲得し2019年9月にはマザーズへ上場し日本発の大型サービスとして国内外でユーザー数をふやし続けている。 全ユーザー数は274万7000人で、うち有料プランのユーザー数は36万4000人。Slackが出る前は仕事上のコミュニケーションツールといえばこれ一択だった。今でも絶大なシェアを誇っている。

Slack

2013年に創業したサンフランシスコのSlack Technologies, Incが提供するサービス。創業者は写真共有サービスであるflickrを創業したButterfield氏であり、エンジニアを中心に人気に火が着き、SaaSを代表するサービスになった。東京だけでも 28 万人、日本全国では 50 万人とチャットワークに迫るユーザー数になっている。

Slackがエンジニアに人気の所以

Slack botをやSlack appを自作でき、業務を効率化することができる。GASを用いてgoogle スプレットシートを連動させる事もできるのでSlack appで申請した出金をSlack botが承認し、googleスプレットシートに自動記帳するなどの一連の業務効率化システムを自作することができる。

Google Workspace

Google WorkspaceスマホアプリにはGoogle アシスタント機能が付いているため情報の検索やアプリの操作を音声で照会できる。もちろん在宅ワークでの使用を想定している。Focus Time を使用すれば自分の優先順位と実際の時間の使い方を比較し評価することができる。Google Meet で 2 台目のディスプレイを追加できるため、同時に2つのリモート会議に出席するような離れ業も可能。

※参考文献「Google Workspace で築く未来の働き方

Akrosは授業をしながらSaaSの使い方を学べる

IT企業、Web業界に欠かせないSaaSだが授業の一環で、Chatwork、Google Workspace、Slack、zoomを使い開発チームさながらの環境で授業を進めている。そのため、修了後に就職した会社であるいは個人事業主となり取引先が使っているクラウド上でのコミュニケーションがうまく取れず、まごついたりリモートワーク中に困惑したりする事がない。
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