戦略と戦術とマーケティング

こんにちは、Akros名古屋駅校 新米講師の平田です。
タイトルが「部屋とYシャツとわたし」みたいになってますが。

突然ですが、戦略とはなんですか? 戦術とはなんですか? マーケティングとはなんですか?
いまいち説明ができない、というか何となくで言ってることはわかるし、説明もできるけど、ちゃんと明確に理解しているか、というとそうでもない。
戦略=マーケティング?と思うとそうでもないし、かなり曖昧で広義な言葉の使われ方してますよね。
ということで、自分の頭の整理も兼ねて記述してみようかな、と。

各言葉の定義

戦略とは・・・

戦略(せんりゃく、英: Strategy)は、一般的には特定の目標を達成するために、長期的視野と複合思考で力や資源を総合的に運用する技術・科学である。
英語のstrategyとは「特定の目的に対する枠組みや方向性」を指すので、厳密な訳は「方策」が正しい。「戦争における術や策を指す」戦略の厳密な英語の訳は「military strategy」となり、日本語の戦略が含意する攻撃・攻略対象などの敵対者の存在は前提とはなっていない。strategyで前提となっているのはあくまでも目的の存在である。ただし過去にこの分野の研究において軍事戦略が大いに影響を与えたことは否定できない。近年に発展した経営学において、単なる策 (tactics) や現場のノウハウ(術)を統括するものとして方策 (strategy) が重視されている。ただし最近はその方策の上位の存在として、企業の経営哲学 (doctrine, philosophy) が注目されている。軍事学においてこれは戦闘教義にあたる。<Wikipwdia「戦略より」

戦術とは・・・

戦術(せんじゅつ、英: Tactics)は、作戦・戦闘において任務達成のために部隊・物資を効果的に配置・移動して戦闘力を運用する術である。そこから派生して言葉としては競技や経済・経営、討論・交渉などの競争における戦い方をも意味するようになる。理論的・学問的な側面を強調する場合は戦術学とも言う。戦術は作戦戦闘において戦力を運用する術策であり、軍事学の根幹的な学問でもある。その形態から事前に準備調整が行われる計画戦術と、応急的に行われる動きの中の戦術がある。戦術の究極的な目的とは戦闘での勝利であり、戦略による指導の下で戦術は戦果を最大化しようとするために実行される。戦術の実施においては戦術単位である師団、連隊、大隊、戦闘団などが運用される。陸海空軍において戦術はその戦闘の性格的な差異から同じ用語でもその内容が大きく異なる。海戦術では戦闘単位が艦艇であり、航空戦術では航空機であり、戦場となる地形も海戦術では海域であり、航空戦術では空中である。本項目では陸軍の戦術について主に述べる。<Wikipedia戦術より

マーケティングとは・・・

マーケティング(英: marketing)とは、企業などの組織が行うあらゆる活動のうち、「顧客が真に求める商品やサービスを作り、その情報を届け、顧客がその価値を効果的に得られるようにする」ための概念である。また顧客のニーズを解明し、顧客価値を生み出すための経営哲学、戦略、仕組み、プロセスを指す。
アメリカマーケティング協会の定義:
マーケティングとは、顧客、依頼人、パートナー、社会全体にとって価値のある提供物を創造・伝達・配達・交換するための活動であり、一連の制度、そしてプロセスである。
日本マーケティング協会の定義:
マーケティングとは、企業および他の組織がグローバルな視野に立ち、顧客との相互理解を得ながら、公正な競争を通じて行う市場創造のための総合的活動である。
wikipediaマーケティングより

なるほど。
戦略と戦術は明確に違いがわかりますが、戦略とマーケティングはちょっとわかりづらい部分ありますね。特に、マーケティングに「戦略」って入ってしまっている。
戦略は目的達成のために取る行動や計画、仕組みであり、戦術はその具体的な手段。マーケティングは調査も含め、その活動全体、ということですかね。
日本語と英語が混ざるからダメですよね。
マーケティングはそれぞれの国の協会での定義が書いてあるくらいだから和製英語みたいな一面もあるかも。

戦略と戦術の違い

戦略と戦術は目的と目的達成のための具体的な方法・手法という認識で合っていると思っています。
三国志とかシミュレーションゲームをよくやる方は特にわかると思いますが、他国へ攻めるという戦略、領土を奪う、この砦を落とすという戦略に対し、ではどうやって落とすのか、というと、真っ向から攻めるのか、計略で太守を引き抜くのか、城門を攻めるのか、城壁を超えるのか、火計を使うのか、戦場で寝返らせるのかなどなど・・・。

単純な例で申し訳ないのですが、売上を上げるという目的に対して、新規獲得なのか、既存客からの売上を上げるのか、自社で何か販売をするのか、それぞれのビジネス形態や状況、環境によって動きは様々かと思います。また、戦術は局地的というか、その戦場で勝利を得るための手段・手法でもあります。戦略の中に戦術がいくつも並列もあれば時系列でも並んでます。(戦略もその上に大戦略という大きな戦略がいる場合もあります)

最適化

僕がマーケティングを勉強するのに読んでいた「図解 実戦マーケティング戦略」という本のなかで著者である佐藤義典さんは明確な言葉でこう記述しています。
「戦略とは目的に対しての行動の最適化」と。

最適化、という言葉でいうと、WEBの世界でいえば「Optimization」。
SEOとかLPOとかMEOとかSMOとかOSO、よく聞く3文字アルファベットの業界用語みたいな言葉のOは、ほぼ最適化を意味する「Optimization」が多く見受けられます。

例えばSEOはSearch Engine Optmizationの略で、検索エンジンへの最適化→検索エンジンのアルゴリズムへの最適化という意味であり、検索エンジンへの対策が目的です。

まぁ、実際これらの言葉は設定とかの技術でもあるので戦術要素も多分に含んでいますが、戦略としてのSEOであれば、メタ文書の設定、ページ内文書の内容、言葉の選定、見出しタグの使い方、被リンクを増やすための手法(例:プレスリリース)なども含みます。

では、マーケティングは?

マーケティングはMarket+ingだから僕は「市場活動」がマーケティングでいいのかな、と。
そうなると、自社の市場にむけての活動となるため、ものすごく広域な内容になりますね。

その市場活動が「顧客が真に求める商品やサービスを作り、その情報を届け、顧客がその価値を効果的に得られるようにするための概念」であり、顧客のニーズを解明し、顧客価値を生み出すための経営哲学、戦略、仕組み、プロセスである、と。ブランディングもマーケティングの中における戦略の一つでしょうね(でもブランディングはブランドを創るための活動であり、自社が思うブランドは自社が自称するのではなく、顧客の頭のなかにブランドとして認知されて初めて「ブランド」となりえます)。

そうなると、利益を追求するのが(利益を追求し、社会に貢献・還元していくのが「企業」の在り方でしたっけ?)企業であり、企業が利益を追求というか、会社が存続していくための全ての活動をマーケティングってなっちゃうような・・・。考え方のベクトル間違ったかな・・・。全ては言い過ぎか、対外的な部分がマーケティングであり、対内的はマネジメントになるのかも・・・。

マーケティングを一言でいうと?

マーケティングを一言で言うと何でしょうか。
10年位前はこの質問に対して「市場をつくること(行為)」と答えました。今、思うのは「市場を創るにあたっての全ての行為」というところでしょうか。当然、売れる市場を前提とした行動や行為です。
そこには市場調査、競合調査、製品開発、広告戦略、広報活動、ユーザーアンケート・・・様々な計画、活動、行動が入るのでしょうね。

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長々と記述しましたが、WEBサイトの運用においては様々な「最適化」が必要です。
先日も開催しましたが、名古屋駅校ではWEBサイト運用セミナーを定期開催しております。
内容はサイト運用に必要なリテラシーやSEO、ソーシャル、アクセス解析など、実際に一般商社のWEB担当としてサイト運営やEC運営をおこなったり、現在、ディレクターとしてクライアント様のサイト運用に携わっている僕から失敗談や成功事例などをわかりやすく(でも、先日開催した際に山下先生から「平田さん、濃い!」と言われてしまいました)、ご説明をさせていただきます。

そんな【濃い】お話を聞いてみたい、と思う方は是非ともご参加ください。