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葛藤について

ブログに書くことがない!

こういうブログに書くことというのは、なるべくWeb関係のことで、プラス誰かの役に立つようなことじゃなければいけないとは思うんです。ただ、ディレクターを初めてまだ半年しか経っていない私に、誰かにできるアドバイス的なものなんてなにもない!

そこで考えました。どんな話ならできるのか。
そこで出てきた答えが

葛藤

についてです。

なぜ葛藤の話を?

まだ私がAkrosの生徒だった頃、勉強のために個人的に読んだコンテンツマーケティングの本に、「神話理論」についての話がありました。
特にランディングページなどは、コンバージョンに結びつけるためのストーリー立てが必要であると。そのストーリー展開のための技の一つとして、「神話理論」が紹介されていたわけです。

「神話理論」とは誰が提唱したのか忘れましたが、世界各地に散らばる神話を研究し、その共通点を導き出し、人を惹きつけるパターンを導き出した物です。
ちなみにこの理論は形を変えて様々な映画に使われていますが、最も色濃く、わかりやすく出るのはご存知スターウォーズですね。最近だとロードオブザリングにも使われています。

詳しくは恥ずかしいので言いませんが、私はWeb業界に入る前、長いこと物語の勉強をしていました。
色々と物語についての勉強をした私から言わせれば「神話理論」なんて本当に表層の部分でしかありません。

では物語において最も重要なことはなにか。それは、人間(キャラクター)を描けているかどうかです。
では人間を描くためにはどうするか。そいつを困難の中に突き落とすんです。
ではなぜ困難の中に突き落とすのか。葛藤を描くためです。
はい、出ました葛藤

葛藤が必要なのは物語だけではない………と思う。

これがWebの役に立つかどうかはわかりませんが、実は色々なものに葛藤は使われています。
少なくともTVで放映されているものは基本葛藤をクローズアップして話を進めていると思います。
特にドキュメンタリーなんかわかりやすいですが、実はお笑い番組も、葛藤を元に作っていると勝手に思っています。
千鳥の「演技力」についての漫才で、わからない人にも全然説明せずに書いていきますが、

大吾「おぬしぃ〜」
ノブ「おぬしちゃう!!」

この「おぬしちゃう!!」が葛藤です。

お笑いは言ってみればボケが話の筋を曲げることで困難を生み出し、ツッコミがそれに葛藤する。その葛藤する姿をみて視聴者は笑う。という仕組みになっていると思います。もちろんそれだけではないですし、これは側面でしか無いですが。

葛藤はどうやったら生まれる?

話を面白くするには葛藤が大事。これはどの脚本の教科書にも書いてある当たり前のことなんですが、コレがなかなか難しい。私も理解できるまでにかなり時間がかかりましたが、しかし実はすごい簡単なことだったんです。

困らせればいいんです。

その困らせ方には2通りあります。
物理的か。精神的か。
目的が達成できず困るか。2つのうちどちらを選ぶべきか迷うか。

自動販売機に辿り着けずにイライラするか。コーラとペプシのどちらを買おうかで迷うか。
事件に出くわし謎を解こうとするがさっぱりわからずイライラするか。謎を解くことで親友を不幸におとしめてしまうと思い迷うか。

私の読んだシナリオ錬金術という本ではイラとマヨとして解説していました。

しかし、困らせるには前提が必要です。お笑いでいうとフリですね。

めちゃめちゃ偉そうなこと言いますが、松本人志さんの考える企画はコレがしっかりしていて、飽きないんです。
「笑ってはいけない」なんてお笑いの番組なのに笑ってはいけないんです。
だから笑わせにみんなが来る。笑って苦悩して葛藤が生まれる。
話の筋がしっかりしているから見やすいんです。

「サイレント図書館」なんかも、ただ罰ゲームをするわけではなく、なぜ図書館でやるのか。話の筋と葛藤が生まれるからだと思います。

最後に無理矢理つなげます。

葛藤を考える時、副産物として話の筋が生まれます。サイトページのFVでは、このページが何についてのページなのか、一瞬でわからせる必要がある場合があると思います。その時に葛藤の方からアプローチして考えてみる。それも一つの手かもしれません。

と、無理矢理にWebについての話につなげてみましたがいかがでしょうか。
これがいつか役に立つ日が来るのかはわかりませんが、私の書くことが見つからないことへの葛藤を少しでも感じていただければ幸いです。


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