WEBサイトを制作する際に、コンパイラを使用して製作することが増えてきています。
今回はその中でもメジャーなSASSについて、これからSASSを扱えるようにするための環境構築方法のご案内をしておきたいと思います。
目次
SASSとは
SASS(Syntactically Awesome Style Sheets)とは、CSSを拡張したメタ言語(プリプロセッサー)のことです。CSSを使った開発を効率的に行えるようにすることができます。
SASSには2種類の記述方法があります。SASS文法とSCSS文法(Sassy CSS)の2つです。
SASSを利用する場合は拡張子を「.sass」に、SCSSの場合は「.scss」にします。
SASS(ruby/hamlのような書き方に見えるといわれます)
#test width: 1000px margin: 0 auto .class width: 250px border-bottom: 1px solid #000
SCSS(css3のような書き方に見えるといわれます)
#test{ width: 1000px; margin: 0 auto; .class{ width: 250px; border-bottom: 1px solid #000; } }
どちらの場合も、ファイルをコンパイルするとCSSファイルが生成される仕組みになっています。
SASSはCSSを拡張した言語なので、HTML+CSSの知識が必須です。
またCSSもしっかりと設計できるようになっておく必要があります。
設計されたCSSほどSASSが生きてくるのではないかと思います。
最初は少し面倒ですが、慣れてしまうとCSSを直接書くことが嫌になり、SASSから離れられなくなるほどCSSを効率的にすることができます。
インストール方法
SASSを利用するには以下が必要です。
1. Ruby Macはデフォルトでインストールされています。
2. Sass本体
1.Rubyインストール
Windowsの人
以下からダウンロードしてインストールしてください。
https://rubyinstaller.org/downloads/
インストール時のオプションの注意事項として、『Rubyの実行ファイルへ環境変数PATHを設定する』にチェックを入れておきましょう。これをチェックしておかないとコマンドプロンプトなどからrubyを実行する際にパスなしでRubyが実行できないのでご注意ください。
また、『.rbと.rbwファイルをRubyに関連づける』にチェックしておくと自動で.rbファイルをRubyのファイルとして扱ってくれるのでチェックしておくとよい可と思います。チェックしなくても問題はないです。
インストールが終わったら、コマンドプロンプトで以下を実行し、rubyのバージョンが表示されるか確認しましょう。
ruby -v
Rubyのバージョンが表示されればrubyがインストールされているとして確認できます。
Macでも念のためやってみましょう。
2.Sassのインストール
SASSのインストールはGemで行います。
GemとはRubyのパッケージ管理ツールで、Rubyに付属しているツールで、Ruby用のライブラリを簡単に管理することができるツールです。
正式名称は[RubyGems]といいます。
Gemがインストールされているか確認しておきましょう。
gem -v
gemのバージョンが表示されていれば問題ありません。
rubyのライブラリは主に以下で管理されているので以下から探すこともできますし、
コマンドで探すこともできます。
https://rubygems.org/
コマンドの場合
gem search -r
SASSのライブラリを探す場合
gem search -r sass
それではSASSをインストールしましょう。
Windowsの場合
コマンドプロンプトから
まず、日本語の場合文字化けしてしまう可能性があるため文字コードをセットしておきましょう。
set LANG=ja_JP.UTF-8
gemを最新版にしておきましょう
gem update --system
gemを使用してsassをインストールしましょう
gem install sass
バージョンを確認してインストールされていることを確認しましょう
sass -v
sassをバージョンアップする場合は
gem update sass
アンインストールは
gem uninstall sass
Macの場合
ターミナルからGemのアップデートをしておきましょう
sudo gem update --system
Gemを使用してsassをインストールしましょう
gem install sass
ERROR: While executing gem ... (Errno::EPERM) Operation not permitted - /usr/bin/sass
となった場合は以下のようにしてインストールを試してみてください。
sudo gem install -n /usr/local/bin sass
バージョンを確認してインストールされていることを確認しましょう
sass -v
SASSをバージョンアップする場合は
sudo gem update sass
アンインストールは
sudo gem uninstall sass
以上でSASSが利用できる環境が整ったのではないかと思います。
このあと実際にSASSを動かして、CSSを効率的に作成してみましょう。
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今回のSASSインストールの続きはぜひSASS入門セミナーにご参加いただきお試しいただければと思います。
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