思ってたのと違う!入社後のギャップ回避のためにする事

入社後のギャップをおよそ50%の人が感じるという。
厚生労働省の「令和2年雇用動向調査」によると情報通信業は入職率が最も多く、旅行業・小売業・サービス業などの離職率の多い業種からの流入が多い傾向にある。

Akros webスクールにも大手旅行会社や大手小売業からweb業界への転職を目指してスキルを学んでいる受講生がいる。
今回は事務職からweb業界に転職しようとしている人に絞って「思ってたのと違う!」とならないための転職アドバイスをしていこうと思う。

事務職からweb業界へ「思ってたのと違う!TOP5」

特に業務内容の違う職種への転職には入社後のギャップを感じることが多いはずだ。文化、働き方、上下関係など全てが別世界だからだ。「クリエイティブな職場で働いている」という実感や、「自分らしい服装で働ける」開放感など良いギャップの方がむしろ多いのだが、今回はネガティブなギャップを感じる場合がありなぜそれが起こるのか解説していこう。

給料が安い

web開発の職種は技術職である。スキルが足りないとweb更新係のようないわゆるルーティンワークをする事になるのであまり給料が高くない。
必ず、スキルセットを提出し、自分の習得スキルを最大限活かせる転職を勝ち取ろう。
総合エージェントではなくテック系やクリエイティブ系の転職エージェント経由で募集を探そう。エージェントが求職者のスキルにマッチする求人を見つけてきてくれる。テック系・クリエイティブ系エージェントに関しては後日特集を組むのでお楽しみに。

事務職や総合職でも大手企業だとまずまずの給料が出ていることが多い。技術職でその給料を超える給料をもらおうとしたら、かなりのスキルが必要となる。スキルセットやポートフォリをエージェントに見せ、エージェントにテック系やクリエイティブ系に転職できるか見極めてもらおう。スキルが足りない場合は、一般職を勧められる。

残業が多い

技術職はワークライフバランスがあってないような職場が多い。一般職の人には聞きなれない言葉だと思うが、技術職の人間は集中して仕事に入り込んでいる状態を「ゾーンに入る」と言う。ゾーンに入っている時に時間が来たからと言って仕事を打ち切り家に帰るわけにはいかないのだ。0から1を作る技術職は途中でやめるとまた、0から作り直さなければならない羽目になる。気づいたら夜が開けていたなんて事もある。

定時で帰りたいなら、技術職を選ぶべきではない。また、技術職でも社員の全員が技術職である制作会社ではなく、インハウス(企業のweb担当)であれば比較的締め切りに余裕があったりして定時で帰る日を自分で作る事が出来る。業務内容をしっかり見極めるため、応募しようとする会社のリサーチは念入りに行おう。

朝が遅い

これは、上の「残業が多い」に関連する事なのだが、朝までやって出来上がってから帰ったら出社が昼の2時になってしまった。と言う事もある。
一般職だとフレックスタイムと言うのがあるが、技術職には締め切りというものがあり、締め切りに間に合うならどの様に時間を配分しても構わない会社が多い。

だから、もしあなたがwebデザイナーで「フロントエンドエンジニアに出来上がったプロトタイプを渡そうとしたらその人が出社していない」なんて事は日常茶飯事にある事で、このことにストレスを感じていたら、web業界ではやっていけないだろう。

人間関係がうまくいかない

一般職だと、採用の決め手は「コミュ力」だったりする。そして、上司にうまく取り入る方法を模索するだろう。だが、IT業界ではユニット単位でプロジェクトが動いていることが多く、あるプロジェクトにアサインされたら、チームのメンバーにはそれそれロールがあり、上下関係はない。大事なことは、クリエイティブ系の職種がエンジニア系の職種とコミュニケーションをとる時に必ず、考え方のギャップがあるということだ。

エンジニアは物事をエビデンスに基づくロジックで考え、デザイナーはクリエイティブな発想やトンマナで話を進めようとする。もしあなたがデザイナーであれば自分の作ったプロトタイピングをできるだけエビデンスに基づくロジックで再構築して相手に伝える様にしよう。プログラマであればデザイナーのいうトンマナ(業種やターゲットユーザーによるテイストの違い)などが理解しづらいと思うが、わからなければ自分なりにエビデンスを集めてみると納得した答えが得られるだろう。デザイナー職の人はエビデンスを集めなくとも、「感」や「ひらめき」でそれがわかる人も多い。

一般職から技術職・クリエイティブ職へ

情報産業の中でもエンジニアやデザイナーなど開発に携わる職種は専門のスキルが必要になる。開発とは「ものづくり」だ。それはプロダクツと同じで何かを0から生み出す仕事だ。違いは生み出すレイヤーがデータ上であると言うだけだ。一般職とは業務内容が著しく異なる。

Akrosで受講する人の半分は大手企業にお勤めの方だ。昨今は特にコロナ禍で売上の落ちた旅行業会や小売業界から情報産業への転職を目指す人が多い。企画職やマーケティング職だった人は比較的飲み込みが早いのだが、日々ルーティーンワークをこなしていた人には、なかなか制作会社のワークフロー、コミュニケーションが難しいことだろう。

他人の作品で採用される

一般職と違い、履歴書・職務経歴書の他、最も重要とされるのが作品だ。
実は、大手IT企業で新人研修を担当している時、他人の作品で採用されたと打ち明けた人がいた。教授を買収してアプリを作ってもらい採用を勝ち取ったと言う話だった。この様な人は必ず、入社後に自分のできる事と求められていたスキルにギャップが生じ、社内ニート状態になってしまう。これこそ「思ってたのと違う!」どころか飼い殺し状態になり入社後も希望職種に着く事は難しくなる。

「ものづくり」だけでないIT業界の職種

業務内容にギャップを感じないためにも、SPIの適性検査は必ず受けておくほうが良い。
想像力や構成力よりも、調整能力が高ければディレクターやPMという職種でより採用されやすいかもしれない。
デザイナーであればオーダーに対して従順に正確に素早くこなすといった特性よりも、「創造性」や「独自性」が求められる事がある。テンプレートにそって手直ししたサイトを納品する業務を募集する会社もある。そんな業務には例え募集職種がWebデザイナーと書かれていても「オーダーに対して従順に正確に素早くこなす」特性が重宝されるかもしれない。募集業務をしっかりしらべて応募しよう。

空きポジションにはまるピースであれば採用

技術系・クリエイティブ系の転職はポジションに空きが出た時の採用に応募する人のスキルが合致した時採用される。多くの人材ファイルの中から、業務内容に合致したスキルセットを保有している人が選ばれるわけだから、熱意や自己アピールよりも実績が大切。

自分が思う自分と他者が見る自分に乖離がないか?

スキルは自習でも磨けるが、自分のスキルが応募しようとしている募集に合致しているかはとても見極めにくい。応募しようとする募集に必要なスキル習得のためのパーソナルトレーナーやあなた専用の転職エージェントがあなたの特性とスキルを把握してくれる。少しでもより良いポジションを得ようとつい背伸びした募集に応募しがちだがそれ相応のスキルがなければ採用されないのが技術職・クリエイティブ職だ。ギャップのない転職を成功させるために、まずはAkrosの無料カウンセリングを受けてみよう。