住宅建築とWEBサイト構築 vol.02

こんにちは!
一周まわってクールですよね!
と褒められたのかそうでないのかわからないAkros名古屋駅校の平田です。
今回は前回それなりに反響があった(と思いたい)住宅建築とWEBサイト構築の第二弾です。
今回は家の構造→WEBサイトの構造と間取り→レイアウト?それともコンテンツの配置?ってとこでしょうか。

今回も家を建てるなら知っておきたいこと|はじめての家づくりガイド
アイフルホームさんのサイトを参照させていただきます。

家の構造〜地震に強い家、弱い家〜

「家の構造」を「サイトの構造」に置き換えて考えてみますが・・・。
そうですね、CMSにするのか、静的な構造にするのか、レスポンシブにするのか、そもそも、どのタイプのサイトにするのか、コーポレートなのか、ECなのか、SNSなのか、ブログなのか、採用サイトなのか、それに依って内容が・・・あ。これ次の間取りにつながっていく話になるっぽい。
とりあえず、CMSで構築されるWEBサイトとしますか。

話す順番が正しいかどうかわかりませんが、地震に強い家みたいな感じで書くとしたら(どちらかというとセキュリティに強い家ですか)、CMSと呼ばれるものは弱いです。
なぜか?と言いますと、CMSというものは、悪意ある言い回し方をしてしまうと、無料で配布されていて、その基礎的な内部構造は一般的に知られています。
家がどのように組み上がっているか、その内部構造が世間一般的に知れ渡っている、そんなイメージでしょうか。

その内部構造やファイル構造、どこにどんなプログラムが設置してあるか、基本的な仕様が決まっています。例えば、WordPressを普通にインストールしただけですと、ドメインの後ろに「wp-login.php」と打ち込むと管理画面へのログイン画面が出てきます。ここで、特に何もいじってないと、adminという初期設定のままのパスワードで入れることもあったりします。
そのため、推測しやすいIDやパスワードだとログインされてしまいます。鍵がそのへんで簡単に作れてしまう鍵と同じ感覚ですね。

それと、CMSも家と同じで老朽化していきます。
老朽化、というか更新(住宅的な言葉だと修繕?)をしなければいけません。
不定期ですが、テーマやプラグインなど、更新通知が来ますので、更新しないとセキュリティホールを狙われてサイトを乗っ取られたりします。盗人に入られると言ったほうがいいですかね。例えるなら「建売住宅で、もうそっこら中に同じ構造の家があって、その家の構造図はそっこら中に出回っていて、そんななかでズタボロな住宅があって、その壁にはぽっかりと穴が空いている」と言えますかね。だから穴が見つかったら更新して、その穴を埋めていく必要があります。

ここだけ読むと「CMSはセキュリティ上弱いからやめたほうがいいよ」みたいなことになりますが、ちゃんと対策すればいいだけで、それほど問題でもありません。

  • ちゃんと更新すること
  • ログイン画面を設置する場所を工夫すること
  • IDやパスワードをわかりづらいものにすること
  • ログイン画面に画像認証を設けること

他には国内からのアクセスのみで問題ないのであれば、アクセスにIP制限をかけてしまう、という手もあります(サイト改ざんはほぼ海外からのため)。
※ただ、サイト丸ごとIP制限すると、海外サーバーからのアクセスを弾くので、Googleの広告とかも弾くかもしれません。

間取り〜毎日の暮らしを快適にする〜

こちらは上述の通りですが、レイアウトっていうより、サイト全体の構造・・・いや、構成かな。
どんな家(サイト)にするのかでコンテンツが変わります。必須、ではないものの、一般的に必要なコンテンツなものがあります。例えばコーポレートサイトの場合は、会社概要、(会社までの)アクセス、個人情報保護方針、お問い合わせは必要かと思います。それが1ページに並ぶかどうかってのはまた別ですが。

ECの場合ですと、会社概要はフッターに入ったりしてますが、ECでは特有の「特定商取引」の明記があります。採用サイトであれば、若しくはコーポレートでも採用情報を掲載するのであれば、募集要項が必要になります。SNSであれば必ず、ログイン機能やマイページ機能は必須になります。

これらのページやコンテンツはそれぞれ、どのページに入るのかを最初に決める必要があります。
原稿量にも依りますが、会社概要ページにはアクセスも同じページに入ったりもしますが、社長あいさつや企業理念、事業概要、支店展開など、状況に依っては別ページに分けることもあります。

参照させていただいてるページのようにコンセントやスイッチ(WEBに置き換えるならお問い合わせへのボタンや別ページへのサイト内リンクでしょうか)もはじめに考えますし、ユーザーの使い勝手を考えて設計します(この場合、住宅のユーザーはそこに住む人ですが、WEBのユーザーは御社のお客様、所謂エンドユーザーです)。その動線設計(マウスや目の動き)を考えたページ内へのコンテンツのレイアウトやグローバルナビに入れるコンテンツ(サイト内の全てのページを必ずしもグローバルナビゲーションに入れるわけではないです)も最初に設計します。

その設計をデザインして(カンプと呼ばれるデザインイメージ、画像)、紙面や画面で確認をして、使い方をイメージしていただき、使い勝手や内容、間取り(レイアウト)を確認します。この時点ならまだ修正はしやすいです(といってもあまり回数が多いと別途費用が発生したり、実現不可能なレイアウトになることも。実現不可能な間取りがあるように)が、このデザインイメージ後におこなう「コーディング(WEB上で閲覧、動くようにする作業)」の段階に入ると、大幅なレイアウトの変更や構成の変更は「建築中、建築後に間取りを変更する」ようなもので(実際の建築・建設ではどうなんでしょうか?)、デザインイメージのときの変更より時間がかかる作業になります。
ちょっとした動きの編集や、簡単な変更などは可能ですが、レイアウト変更や構成変更にまで至るとかなりの時間を要します。

参照させていただいてるページの見出しにあるように、
住み始めて(サイトリリースして)から気づいた失敗、いろいろな不都合・・・そんな事にならないために配置(レイアウト)、配線(これは該当するものがピンと来ない)、収納(マウスをかざしたときの動き?)、広さ(行間やコンテンツに割いている面積)、寸法(文字や画像のサイズ)、そして動線が基本チェックポイントです。

そして、リリース後にこういったページを追加したい、こんなコンテンツを追加したい、という要望があることもあります。建築や建設で言えば、これは「増設」になります。
気をつけないといけないのは、「増設に次ぐ、増設」で建築基準法違反(WEB上で違反ってわけではないです)みたいな「なんだこれ?」みたいなサイトになる可能性があります。

元々、構築時に「構築後にこういったページを追加したい」という要望を聞いていれば、そのように組みますが、それが最初に想定されていなかった場合は、無理やりに追加せざるを得ない場合もあります(そうならないように創意工夫するのが、制作会社の腕でもありますが・・・)。

第一弾はこちら「住宅建築とWEBサイト構築」